生きる

毎日の頭の中の整理として書いてます、

おしまいはいつもこう

もう一回本を閉じることになった。

今回はもう削除してブロックした。もう向こうがどれだけ良い人だろうが、わたしのことをどう思っていようが、傷つこうが、どうでもいい。

もう連絡方法がないのでもしかしたら私は後で後悔するのかもしれない。でもそうなったとしても、私は今確実に自分のためになる決断をしたと思う。

1年目は普通だったけど、2年目は一度も通話することなく、DMをしたって大した内容のない話だけ。元気にやってくれてると良いな、と健気に思いながら生きてたけど、今年に入ってから状況が一変した。

何かあったら、多分サポートしてくれるのだと信じていた。年明けに私が精神的におかしくなり、一見彼が私を救ってくれたように見えた。でも彼は全く行動が伴わない言葉を吐いていただけだった。彼と正面からやりあう自分が滑稽でバカらしくなった。

そこから私は彼への想いや期待を必死に冷ました。彼が頭に浮かんでも何もせずただ自分の人生に集中してきた。本当に自分を誇らしく思う。彼のせいで泣き叫んだあの日を思い出して連絡はしなかった。

しばらくして彼は私の配信に現れるようになった。久しぶりに来た日は息が苦しくてあまり眠れなかった。でも何もしなかった。

2回目に配信に来た時はその時話したことに関係するDMをした。彼はそれをシカトした。

話さないことで目を逸らしていた違和感が一気に爆発した。ノーコンタクトにしよう、と言った。

2日後、向こうから本当にノーコンタクトにしたいのか?最悪だ、とDMが来た。最悪だと思うほどの気持ちがあるなら、そのことについて通話で話すか?と昨夜返事をした。

彼がオンラインになった形跡はあるのに、一向に返事は返ってこなかった。

彼の考えてることがわからなすぎた。それでも私は自分の生活を全うしようと集中した。ある程度ルーティンが終わったところで、もう体がSOSを出していた。息が苦しかった。存在することすら苦しかった。

私は自分にとびきりの愛をあげようと最後の気力を振り絞った。そのおかげか体調はマシになった。

夜になっても返信はない。?、と送ってみたが動きはないので1時間後にはもう終わることにした。

こんなに自分に害のある人と真剣に向き合う意味がなかった。むしろ向こうは向き合ってすらないのだ。私だけが真剣に二人の妥協策を探そうとしていた。おおよそ、彼は自分の思い通りにコントロールしたかったのだと予想する。考えていることを伝え合うことすらしない。

単純にもう体が持たない。よくずっと騙し騙し灰色の関係を保ってきたと思う。もう良い加減自分の体とご先祖様が「何回言ったらわかるんだ」と言っている気がした。

逆に自分の目を覚ますのに1年の歳月が必要だったのだと思う。

まだ相手が話し合う気があるなら、話し合うつもりだったし、自分の主張だけせずに、話を聞くつもりだった。でも彼はその機会をただシカトした。「考えさせて」「連絡先はそのままにして」何とでも言えるのに、彼はただ何も言わずに呑気にオンライン表示を続けていた。

多分私は彼を切ることができない、と踏み、ノーコンタクトをするのは彼の意ではなくフレンド解除をチラつかせて私を脅したかったんじゃないか、とさえ今は思う。

相手に大きな心で接していると、なぜか私が先に相手からブロックされて傷つく場合があるので、最後のDMをして、先にブロックした。

結局は相手が一体何を考えてるのかわからないまま、オンラインの関係は終わっていく。

たくさんの男と出会いさよならしたが、真剣になるほど相手のことがわからなくなり、最終的に向こうは無視してくる。「忙しい」「あとで返すから」と一言言えば済むのに、それすら彼らにはできない。私はそれを自分が軽んじられているとしか思わない。信頼度を下げるような行動をするし、私のニーズを伝えてもそれには応えない。自分が気が向いた時だけ絡んでくる。

今回の男はそれを絶妙に繋いでくる人だった。もういいよ、と私が諦めても、でもこの人ならと思わせる言動をしてきた。諦めた時にいつもギリギリでスライディングしてくる感じだった。もうそれが一体何回あったのかわからない。2年の最月だった。

カウンセラーさんにさえ、私は彼の話を繰り返し繰り返し毎回のようにしていた。先生は私の気持ちを大事にしてくれていた。「そういう人がいて羨ましいです」と言っていたので、多分私がすごく良いように彼の話をしていたのだと思う。

今彼の話を彼女にするとしたら、どう最悪か、という話になる。

いくら忙しくても「今忙しい」だけなら猿でも送れる。どうでも良いトピックならまだしも、自分たちがこれからどう関わるかの話を、1日中答えないでいられる神経が私には全くわからない。そもそもDMしてきたのはそっちのくせして何を呑気にスルーしてるのだろうか。

いつからか私の頭には混乱しか生まれなくなった。

彼はかなり頑固で執念深いように思うので、別に一つのアプリでブロックしたからって、完全に避けられるわけではないだろう。連絡したければ私に辿り着くことはいくらでもできる。

それをするかどうかはよくわからない。本当に考えていることがよくわからないからだ。彼の吐いていた言葉が本当なら、彼は何らかの行動をする必要がある。もしただ私に耳障りの良い言葉を並べていただけなら、単純に自分が拒絶されたことに怒り、私とはしゃべりたくもないか、もしくは何らかの仕返しがあるかもしれない。

彼には私と話す権利がない。

🦉を基準に考える。彼は既婚だ。英語が話せないが、彼のできることで私をサポートしてくれる。もちろん行動にも現れる。私に仕事を与え、給料を払い、仕事を広げるのも忙しい中時間を作り、対応してくれる。経済的にも精神的にも私を応援したい、という気持ちを伝えてくれる。傷つけられたことは一度もない。連絡はその日中に必ず返ってくる。その上、プラトニックだ。

新しい私の周りにいる人はそういう人であるべきだ。別に知り合いは何人いても良いしどんな人でも良いが、私の心の部屋に住む人は🦉のように言葉と行動で私を安心させる人であるべきだ。

今回の男もかつて私の中では安全地帯だった。でも多分今は私が変わったので、ただのレッドフラグにしか見えない。過去には私の支えだったし、感謝の気持ちもあるが、今は害でしかない。別にわざわざ縁を切るつもりはなかったが、もう身体的な不調をもたらすことを考えたら、切るしか方法がない。

たまに彼がお抱えの女性の写真を私に見せてくれることがあった。その女性には悪いが、なんてだらしのない顔をした人だろうと思ったことが鮮明に記憶にある。彼の名前を体に書いた裸の女の子の写真もあった。彼はこの写真を見せる許可をとっていると言っていたが、その女の子は自分は大事にされないとわかっていて何でそんなことができるのか私には理解不能だった。そんな女性やそれを私に見せてくる彼は自分とは違う世界の人なのだと笑っていた。そういう女性と私は違う存在なのだと言い聞かされていたので何にも疑うことなくそれを信じていた。

彼は人が憧れるような仕事を持ち、金は履いて捨てるほど、いろんな国に家がある。イケメンで女性にもモテる。性格も良い。

私の友達は「それ本当の話なの?」と疑っていた。私が自分にそれを問うと「そんなの全てなくても彼の性格さえあればそれで良い」と思っていた。ただ嘘をつくことそれ自体は受け入れられない...でも本当かもしれないし。と思っていた。

今になってみると、彼の存在それ自体が全て幻だったのかもしれない。長い長い長い夢を見ていたのかもしれない。彼のような人は存在せず、私の妄想がなぜかリアルに具現化されていたのかもしれない。

彼が私を「sunshine」と呼んでいた時期がある。私はそれが大好きだった。

そんな時期があったことなど嘘のようだ。そして今考えればそれはただ私の服を脱がせたかっただけかもしれない。

本当はもっと繊細に考え私を思いやったこともあるかもしれない。でももう彼の行動は私を痛めつけるだけなのだ。この見事な不協和音の中に私はもういられない。私は自分の好きな音楽しか聞きたくない。